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イーストウッド監督のコメント。

イーストウッド監督に、なぜ『J・エドガー』を撮ったのか?の問いに対するコメントのようです。

http://cinema.pia.co.jp/news/156390/44638/より

映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、
後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。
72年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えるながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を実話を基に描いた作品。

イーストウッド監督は圧倒的なスピードで新作を発表し、その多くが極めて高い完成度を誇る現代最高の映画作家のひとりで、多くの企画や脚本が寄せられているはずだ。

その中でイーストウッド監督が新作の題材として選んだのが実在のFBI長官の半生を描いた大作だ。
フーパーが長官を務めていた時代を生きたイーストウッド監督だけに、何かしらよせる想いがあることが予想されたが、以外にも「私は彼についてあまりよく知らなかった」と語る。

監督は本作を「これは人間関係を描いたストーリーなんだ。フーバーと、彼をめぐるあらゆる人々との親密な絡み合いが描かれている」と説明。

さらに「これが単なる伝記映画だったら、私はやりたいと思わなかっただろうね。私は人間関係を描く映画が好きなんだよ」とコメントしている。

近年でも、ラグビー南アフリカ代表の実話を基にした『インビクタス/負けざる者たち』や、太平洋戦争を日米双方の視点で描いた『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』など、実際にあった出来事をベースに映画を発表してきたイーストウッド監督だが、確かにいずれの作品も“物語”だけでなく、そこでの人間関係や、事件の背後にひそむ巨大な力、どんな事件にも内在している普遍的な真理や不条理を描き観客を圧倒的してきた。
日本の観客にとって、フーパー長官はなじみの薄い人物かもしれないが、イーストウッド監督のコメントの通り、『J・エドガー』は観客が米国史の予備知識がなくとも向き合える“人間関係を描く映画”に仕上がっているようだ。

  by leonardo_D | 2011-12-02 12:59 | J・エドガー 

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