リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
この映画はレオちゃんが製作総指揮に名を連ねている映画です。
レオちゃんは出演はしていませんが、1999年の製作発表時から
主演は名優ショーン・ペンと決まっていながらも、
資金面での問題や“9.11”事件などの影響を受け、製作準備は難航していたものです
実際にお金を出してくれたのはアルフォンソ・キュアロンと彼のパートナーである
ホルヘ・ヴェルガラ。
レオちゃんは親友トビー・マグワイアから、この映画の脚本を受け取ったそうな。
トビーはアルフォンソ・キュアロンと以前に一緒に仕事をしたことがあったらしい。
その関係からアルフォンソ・キュアロン→トビー・マグワイア→レオちゃんと
脚本が渡っていったみたい。
なぜレオちゃんに脚本が渡ったかというと、レオちゃんはアルフォンソ・キュアロンがやりたいと
思っていた予算レベルの映画に興味を持っていたからなんですって。
そしてレオちゃんは企画に賛同したようです。
レオちゃんは完成した映画を見たときに「またまたショーン・ペンはすごい演技をしたね!」と
話していたそうです。
映画のストーリーが始まる前のクレジットには、レオちゃんの名前が出るけれど、
エンドクレジットには名前が出ていなかった。
レオちゃんの会社アピッアン・ウェイのクレジットはありましたけどねw
最初のクレジットでも、字幕とレオちゃんの名前がカブルのよね。プンプン!
字幕を追ってしまうとレオちゃんの名前をじっと見ていられないよー。
レオちゃんファンの私としては、クレジットにレオちゃんの名前が出るだけでも嬉しくて、
なんだか誇らしい気分にまでなってしまうのに、ちょっと残念よ・・
作品としては、はショーン・ペンの素晴らしい演技に感動しました。
これはもうショーン・ペンの映画です。
この方は、人間の内面の狂気とか切なさや追いつめられた人間を演じるとピカイチですねぇ。
この映画はショーン・ペンじゃないとダメって思うぐらいハマっていました。
ピアノの音色が切なかった
ストーリーは、実在の人物「サム・ビック」(ショーン・ペン)が、
飛行機をハイジャックして当時の大統領リチャード・ニクソンの暗殺を企てた
1年前からの物語。
サム・ビックは、曲がったことが嫌いな男で社会で生きていくのが不器用な人。
商品を売り込むセールストークも下手で営業成績も芳しくない。
ただ真っ直ぐな性格。
妻や子供達からも社会に馴染めず転職をする夫の信頼が薄れており、
別居生活をしていた。
別居から1年後に離婚が正式に決定し、守っていきたかった家族も失った。
会社勤めは合わないと、黒人の友人と事業を始めようと奔走するが、なかなかうまくいかない。
人種差別や曲がった事がまかり通るこの世の中。
その社会のトップであるリチャード・ニクソン大統領を暗殺し、犯行声明を
新聞社等に送っておけば、これをきっかけに社会が変わるかもしれないと思うようになる・・
結局、世の中は悪が横行していて善人は損をすることが多いけれど、
上の者にモノ申すのは、自分もビックになってから意見を言わないとダメなのよね。
ビッグになるためには、要領良く口八丁なことも言わなければならないのよね。
信念は内に秘めて、上の人が自分の意見に耳を傾けてくれる立場まで登り詰めないと
いくら正しい問題提起をしたとしてもただの迷惑な人になってしまう。
サム・ビッグの行動には共感できなかったです。
事件を起こし、罪のない人に危害を加えたって意味ないじゃん。
でも、、ショーン・ペンの演技は素晴らしかった!
見る価値ありです!
by leonardo_D | 2005-06-13 13:32 | レオの映画