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マイ・ルーム

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制作・出演:ロバート・デニーロ
監督:ジェリー・ザックス
出演:メリル・ストリープ、ダイアン・キートン、レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デニーロ
制作国:アメリカ 1996年


キャストを見てもおわかりのように、演技派の主役クラスが出演している豪華な映画。
レオちゃんは、17歳のハンクという名の役。
子供たちを顧みずに自分の道を生き、子供には文句ばかりの母親にメリルストリープ。
ハンクは母親との関係に、居場所を見いだせず、その反抗心から家に放火をしてしまう。
施設に送られたハンクだったが、母親はろくに面会にも来やしない。
そんなときに、レオちゃんにとっては今まで一度も会ったことにない叔母(ダイアン・キートン)が、骨髄性白血病になったと連絡がはいる。
骨髄移植が必要なのだが、近親者から型があえば提供を希望していたのであった。
母親と叔母は20年前から音信不通になっており、気まずい関係である。
骨髄検査のために施設をでれる事になり、一家で叔母の家を訪ねる。
誰にでも優しい叔母に接し、ハンクは閉ざしていた心を少しずつ開いていく。
今までは心が通わずにいた母親と叔母も、堅くなった心をほどき、お互いに愛情を
もって接するようになる。
押しつけがましい感動作ではなく、ラストもあっさり。
静かに胸が熱くなるような感動作でした。
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心の底では愛情があるんですよね。
ただ表現の仕方がうまくできない。
そして、自分がされたら嫌だと思うことを相手にしてしまう。
自分が強いと虚栄するために・・
素直になれたら楽なのに。
施設に入れられ、母親に言うことはないの?と言われたときに
ハンクは「家を燃やして悪かった」と、素直に謝ります。
母親もそれを誠実に受け止めればいいのに、
「急いでいるのよ。話しはそれだけ? 早く支度をしてよ」と、いうような事を
言ってしまうんです。。
んもう・・
息子のことがかわいくないのか。。と、思ってしまいますが、
でもこの母親も、ハンクの幼い頃に暴力をふるっていた夫から
ハンクを守っていたんですよね。
そんな記憶がまったくないハンクには、意地悪で愛情のない母親って
映っているんです・・・
姉ともうまく心が通えなかった不器用な人。
姉の病気を機にですが、お互い素直に話すことができて良かった。
お互いのことを実はよく理解していなかったのに憎しみあってたのよね。
嫁にも行かず、父親と叔母の看病と世話を続けていた姉はですが、
「私が二人(父と叔母)を愛していて暮らすことができて幸せな人生だ」と、言います。
愛されるのだけが幸せじゃないんですよね。
愛する対象がいて、それを愛し続けることができるっていうのも幸せな事なんだな。
なんだかいろいろな愛の形を見た気がします。

こういった愛に飢えていて、心に傷をもった多感な青年役を演じるレオ様は上手いですね。
少しずつ叔母と心を開いていく姿がよかった。
さすがに大女優2人の演技は素晴らしい!
でも、その大女優2人から、レオちゃんはベタ褒めされて可愛がられていたそうです。

  by leonardo_D | 2005-03-20 22:39 | レオの映画

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