シャッター・アイランド  感想 (ネタバレ有り)

初登場一位というニュースを聞き、「早く見たい〜〜!!」と、待ちきれず、
たまたま行く事のできたマスコミ向け試写会に行って、「シャッター・アイランド」を一足早く見て来ちゃいました☆
昨日の23日に、銀座の日劇で行われたのですが、かなりの人が来ていて満席でした。

試写会終了後に「号外」が配られたのですが、

スコセッシ×ディカプリオ黄金コンビで来日決定!
3/10(水) 公式記者会見開催! と、大きな見出しで書いてありました。


記者会見の日は3/10で決定のようです。
しかし、、ジャパンプレミアの情報が「号外」にも書かれていないってことは、本当にジャパンプレミアは開催してくれないのでしょうか・・?

あと、号外に載っていた記事は、
・北米興行収入ランキング一位獲得。
・二人のタッグ至上最高オープニング記録の事。
・いくつの謎に気がついたか、チェックシート。
・「シャッター・アイランド」は、通常の字幕版だけでなく、吹き替え版も登場。 時代の変化に合わせ、字幕か吹替か選択できる。
と、いうような内容の事が書かれていました☆


前知識を入れない方が楽しめると思いますが、一応、簡単な感想はこちら↓
ネタバレはしていませんが、勘の良い方は察してしまうかもしれないので、映画鑑賞後におすすめします☆

↓                                   




























(感想)


私、実は2年ぐらい前に原作を読んでいます。
なので、私は"謎"を知っていたので、オチの衝撃度は少なかったけれど、
原作を知らない人は、最後に解る謎にビックリすると思います。
「謎解きに参加せよ」というキャッチコピーですし、どんな謎で、どんな結末を迎えるのか、
必死にストーリーの中から探っていっても、正解率は低いと思う〜。


映画の冒頭でいきなり、水(船酔い)に弱いテディ捜査官の登場で、レオファンの私は、レオォォー♪と、テンションが上がってしまったのですが、
閉ざされた島にある精神病院。
警備員が多く、ドクターも、患者も、奇妙な感じで、秘密がたくさんありそう。
ジワジワと不気味さを煽ってくるような、まずそんな印象を受けました。

精神を病んでいる人々の容姿・言動が、不可解で恐怖感をもたせる。

音楽も効果的に使われていて、カメラワークも閉塞感があって、張りつめた空気が漂ってくる。
息苦しくなる程の閉塞感の映像はさすが。

程度の重い人の病棟では、お化け屋敷の中を歩いているような、緊迫した暗闇の中で、何が飛び出してくるかわからない恐怖が襲いかかってきました。

テディ(レオ)は、漠とした不安が漂っていて、心の中の狂気と共に、罪悪感も絶望的で、心の中はカオス状態。

何を信じればいいのか、なにが正常か、わからなくなる。

原作を裏切る事無く、みごとに映像化したと思います。
レオをはじめ、キャスト全員の演技が素晴らしかった。見応えがありました。
ラストに繋がるように、伏線はあるのですが、謎解きに集中するより、"壊れた心"、"心理"に注目して見たほうが、奥が深いというか、楽しめるんじゃないかと思います。
得に最後のテディのセリフが重い〜。

ラストは賛否両論あると思います。好き嫌いがはっきり分かれそう。
実際、試写会上映後は、「難しい。わからない」という声と、「こうくるかっ!騙された。面白かった」と、話す声が聞こえてきました。
納得いかず呆然とする人と、なるほどなぁ!と、感心する人々の声が交錯してました。
あと、もう一度、いや何回か見て、細かい所をチェックしたいなぁ。
まだ見落としていたり、勘違いしているところがありそうです・・

レオのサイコホラー系の映画は、はじめは嫌だな。って、思ってたのですが(怖いの苦手なので)、
「エスター」で免疫ができたせいか、なんか怖い系も大丈夫になってきました☆
面白かったです。

エンドクレジットの歌声の声が大きくて、ちょっとビックリしましたけどw




===ネタバレ有りの私の感想はこちら====

ネタバレです☆

まずとりあえず、衝撃のラストの真相を書いてみます。
単なる「夢落ち」とは違う、テディの過去が分かり、心理的にも切ない思いが残るラストでした。



テディや院長、主治医が、クライマックスの時、真相をセリフでしゃべっています。


妻が自殺願望のあるウツ病で、テディの留守中に家を放火し、その後、湖の近くの家に引っ越しをする。
放火事件を起こした時、妻は「頭の中に虫がいる・・」と、テディに打ち明けていたが、
テディはそれを重大な事と受け止めずにいた。そして、テディもアル中で、妻の病気をサポートすることをせず、お酒に逃げていた。
テディは妻を愛しているけれど、仕事から戻ると酒瓶をラッパ飲みする生活だった。


そして、気が狂っていた奥さんは子供3人を湖で窒息させて殺してしまう。
テディはこんな事が起きるまで奥さんの病気の重大さに気がつけなかったショックと、子供を失ったショック。
そして、その奥さんを楽にするためにテディが銃で奥さんを殺したショックで、精神が崩壊し、犯罪者が入院する重度の精神病院に2年前から入院していた。


病院で、幻覚と正常の世界を行き来しているテディ。

時代的に、暴力的だったり、幻覚がひどい患者には、ロボトミー手術を受けさせ、術後は亡霊のような人生を歩ませることが多かった時代。
でも、院長はすぐに手術を施すのではなく、罪人にも症状がよくなるよう治療していた。
院長の方針では、ロボトミー手術でもなく、薬物治療でもなく、患者を「理解する」という治療をする方針だった。

でも、テディは現実に保安官だったから、特殊な訓練を受けていて暴力的な面があり、そして、カっとしやすい。
だから、院長としては、本来は使いたくない薬「クロルプロマジン」をテディに服用させ、暴力的にならないようにさせていた。
しかし、その薬を与えていても精神的な症状は良くならず、幻覚が悪化するばかりだった。


ある日、患者のノイスが、テディを本名の「レディス」と呼んだ時に、テディは怒りで激しい暴力をはたらき、大怪我をさせる。
テディは、架空の人物を作り上げ、別人格となって暮らしていたので、現実の妻を殺した本名の名前で呼ばれたことに腹を立てたのだ。

とうとう ノイスへの激しい暴力により、理事会の決定でロボトミー手術を受けさせる事になる。

院長はロボトミー手術を施すのは本意ではない。手術を行う前に、最後の試みとして、治療で与えていた薬を一時止め、病院の先生と患者が、テディの幻覚にトコトン付き合う事を決行。
そうすればテディが幻覚の矛盾点に気がつき、正常になるんじゃないか?
テディの幻覚での設定に、先生や他の患者も付き合い、様子を見てみることにする。
テディは知能は低下しているわけではないのだから、幻覚の矛盾点に気がつくだろうという治療を行った。


結果、少しの間、正常な状態を取り戻どす。


正常な状態に戻って、なぜ入院しているか、自分が誰なのかも思い出す。
妻が子供三人を殺し、その妻を楽にさせるため自分が妻を殺した事、(妻が子供を殺したのは自分に責任がある)そして、その悲しみを受け入れる事ができず、テディというキャラクターを作り上げ、現実から目を反らし生きていたという今の状況を受け入れる。


このまま正常な意識が続いてくれるものと思っていたら、、、、

また幻覚の世界にいってしまう・・・・


テディは、少しの間だけは正常な時間を取り戻す事が今までも出来た。
けれど、正常〜幻覚の世界へとリピートしてしまう。
まるで、壊れたテープのように同じ所グルグル再生しつづけてしまう。。


心の傷が人間の精神を崩壊させて、その後の人生を狂わせてしまう・・
決して知能は低下するわけではない。
でも、幻覚の世界で生きていても、本人にとっては、それが現実だ。
自分で犯した罪や悲しみを背負うことなく、自分で作り上げた設定・人格に逃げることができる。

「怪物のまま生きるのがいいのか、良い人として死ぬのとどっちがいいんだろうな...」

最後のテディのセリフが切ない。

このセリフを残し、灯台の方へ、歩いて行くテディ・・・

これは、幻覚の世界にまた戻ったのではなく、正常に戻った自分が、自分の選択として、
ロボトミー手術を受けることを選んだのではないでしょうか・・?

いや、、また幻覚の世界に戻っただけかな・・・?

でも、やはり、正常に戻り、自分で手術を受けることを「選択」したほうが可能性が高そう・・

自分の過去を全て思い出し、その上で現実と向き合うのは辛すぎる。
また幻覚の世界に戻ったと医師らを思わせる演技をし、手術をさせ、亡霊のように生きる道を選択したのではないかしら?
自らを処刑するような意味もあると思う・・自殺みたいな。。正常な状態の時に、今後の決断を下したような気がする。


ラストシーンは、テディと先生が灯台に向かって歩いて行くシーンで終わります・・・


ロボトミー手術とは、精神病や暴力的な人に行われていた脳みそに施す手術のこと。
術後は、大人しくなるというより、無気力、無感動、無関心・無頓着になり、要は廃人のようになってしまう報告があります。
脳を外科的手術により、廃人のようになってしまうことから、人道上好ましくないので、今ではほとんど行うことはない手術ですが、以前は盛んにされていたそうです。

3人のレイチェルが出てきていました。
1人目は、精神病院から失踪した女性で、テディはこの女性を捜査する目的で、島にやってきた捜査員という別人格を作り上げていた。このレイチェルは病院を「家」だと思い込んでいる女性。
(追記ー 多分。、この人、看護婦ですね。)


2人目は、元医者で、病院が行っている人体実験を洞窟でテディに吹き込む「テディの幻覚が作り出した女性」。
狂っていると周りが言えば、その人は正常でも、狂っていると作り上げられてしまう恐怖を語っていた。
真実も、周りの人の認識で、虚偽 になり、またその逆もあるということでしょう。
認識とはいかにアヤフヤなものなのか。  
真実とは何か? 正しい事ってなんなのか? 何を信じればいいのかわからなくなります。
この映画の考えさせられる事の一つです。


3人目は、テディの長女。
妻が湖で窒息死させた。
娘を失ったショックは深いでしょう。
ナチスの大量殺人のシーンでも、死んでいる子供が長女の顔にすり替わっていたりする。
「どうして助けてくれなかったの?」と、テディの幻覚にでてくる。



戦争では、お互いが正義と思って戦っている。相手の「正義」がこちらの「悪」になる。
神様は人間に暴力を与え、「暴力が強い」ほうが正義になる。
このような事を、洞窟から出てきたテディを車に乗せた警備の隊長だっけ(?)が、言ってました。
(どんなセリフだったか、よく覚えてないけど、こんな感じのこと。
このことも、考えさせられました。



「ナチスの大量殺人」のトラウマは幻覚なのか、過去に起きた本当の事なのか、あやふやになっていたけど、
(院長が「本当の体験を話しているのかわからない」と言っている)
でも、時代背景を考えると、アレも実体験のトラウマなのかもしれませんね?!
「強制収容所の開放」の時に立ち会っていたのは、入院する時の記録に書かれているし、大量殺人をやむを得なくしていてトラウマとなり、テディのアル中や幻覚の一因になっていたように思えます。

配給会社は「謎解き」を全面プッシュしているけれど、トリックを見破る系の映画でないと思うんだけどな〜。
もっと、、深い!と、思うです〜(´・ω・`)



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  by leonardo_D | 2010-02-24 03:08 | Shutter Island

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